2021年7月7日
第二回高次脳機能障害実践的アプローチ講習会に参加して
講習会のプログラムについて
先日、第二回高次脳機能障害実践的アプローチ講習会が、東京慈恵会医科大学にて開かれました。 この日のプログラムは、以下の4本立てでした。
①高次脳機能障害者を支える医療と地域の連携及び自動車運転再開に向けての指導
聖隷三方原病院リハビリ科 片桐伯真医師より
②高次脳機能障害を持つ子どもとその家族への支援
千葉県千葉リハビリセンター高次脳機能障害支援センター 大塚恵美子臨床発達心理士より
③成年後見制度の利用方法、知っておくべき注意点
成年後見センター・リーガルサポート 大貫正男司法書士より
④笑い太鼓の活動から学んだこと 就労支援からグループホームまで
NPO法人笑い太鼓高次脳機能障害者支援センター 加藤俊宏氏より
参加して感じたこと
特に①については、鹿児島は車社会のため、高次脳機能障害者の社会的自立のためには車の運転が必須であるところ、その一方で障害者の自動車運転による事故に対する社会的な関心が増大しており、非常に難しい問題を秘めています。
②については、子どもの高次脳機能障害の場合、同年齢の他の子どもに比べても障害が残るのみならず、その後の成長にも影響が出る(いわゆる発達障害)ため、後遺障害の立証で難渋することはもちろんですが、被害者の家族の方のサポートでも細やかな支援をしていかなければなりません。
鹿児島は他の地域に比べてまだまだ支援体制が必ずしも確立されていません。 私の立場からでは限界がある部分もあるかもしれませんが、今後も積極的に他の地域の取り組みを聴取して、鹿児島で発信していければと思います。