2021年7月7日
2021年9月15日
第一回高次脳機能障害実践的アプローチ講習会に参加して
講習会のプログラムについて
先日、高次脳機能障害者の生活支援を学ぶべく、東京慈恵会医科大学で行われた講習会に参加して参りました。 この日のプログラムは、以下の4本立てでした。
①不安・易怒性に対する精神科の対応および森田療法のご紹介
東京慈恵会医科大学附属第三病院精神神経科 舘野歩医師より
②高次脳機能障害者と家族への心理的サポート ~事例を通して
横浜市総合リハビリセンター 山口加代子臨床心理士より
③高次脳機能障害者のリハビリテーション
東京慈恵会医科大学付属第三病院リハビリ科 石川篤作業療法士
④高次脳機能障害者を支える社会制度の実際の利用方法
千葉県千葉リハビリセンター地域連携部相談室 森戸崇行ソーシャルワーカー
講習会に参加する意義
弁護士の仕事は後遺障害立証に向けた治療サポートから賠償金の獲得までですが、交通事故に遭って高次脳機能障害を初めとする各種障害が残存するという重傷を負われた被害者の方にとって、賠償金の獲得も一つの過程に過ぎません。
今後自分はどんな生活を送ることになるのか、社会の中で生きていくことができるのか、色々な不安を抱えていらっしゃると思います。ここに生活支援を行っていく必要性があります。
私は、平成27年3月まで鹿児島県精神保健福祉センターに所在していた相談員の方の御紹介で、今回の講習会に参加して参りました。弁護士の仕事は賠償金の獲得までで、当然のことながら、賠償金の獲得の際にはその後の生活支援も加味して示談交渉を終えるのですが、それでも「その後も安心して生活できているだろうか」と心配になることが多々あります。
どこまでできるか分かりませんが、きっちり最後まで橋渡しをすることができるように、今後も研修会には積極的に参加していきます。