2021年7月7日
2021年9月15日
自転車の物損
便利な自転車
修習時代からスポーツ用の自転車で友人と一緒にサイクリングに行くことが趣味になっています。また、就職してからは、仕事でも自転車を頻繁に使うようになりました。仕事で警察署や病院に行くことが多いのですが、市内の警察署や病院の場合、車や公共交通機関を使うよりも、自転車を使って移動した方が早いこともあるのです。スポーツ用の自転車ですと、迅速に移動できます。もっとも、かご等の荷物を載せる装備は付いていないので、荷物は背負わざるをえず、快適とは言い難いのですが。
自転車の事故による賠償
ところで、最近は、スポーツ用の自転車が人気があるようで、ロードバイクやMTB、クロスバイクに乗っている方を街でよく見かけます。ロードバイクの中には、価格が50万円以上するものもありますが、このような自転車を交通事故で損傷した場合、賠償はどうなるのでしょうか。
自転車と車の交通事故の場合、自転車の方は全損となることが多いでしょう。全損となった場合は、物の時価での賠償が原則となります。この点、自動車の場合は、レッドブックや中古車市場の相場から、比較的が時価の算出が容易です。しかし、スポーツ用自転車の場合は、そもそも同一車種の流通量も少ない上に、自分の体格に合うように、フレーム、ホイール、コンポーネントを別々で購入して、オリジナルの一台を組み上げる人も少なくありません。このような場合、その自転車は世界に一台しか存在しないと言っても過言ではなく、時価の算出は困難になります。
保険会社からの自分の自転車に対する賠償額の提示に納得できない方も多いと思います。その賠償額が適正かどうかを判断するためには、どうしても専門的な知識が必要になります。スポーツ用の自転車の物損で保険会社ともめている方は、ぜひ一度当事務所にご相談ください。お力になれるかもしれません。