2021年7月12日
平成29年9月
歩行中の事故(頭蓋骨骨折)
平成29年7月の交通事故で被害者は私の母親です。母は仕事に行くために歩いて職場に向かっており、交通事故現場は横断歩道でした。横断歩道を渡っていた母は、前方を十分に確認していない車が強引に右折をしてきた事から、その車両にはねられました。
地面に叩き付けられた母は、頭を強く打ち付けたために頭蓋骨を骨折し、脳内に出血も見られました。救急車で救急搬送され、今現在は入院しております。突然の事故で、息子である私自身頭が真っ白になるとともに、母をこんな状態にさせた運転手に対する怒りが収まりません。
ただ、あまりにも突然な事故ですので、今後どのように手続が進むのか、後遺障害とは何なのか、また弁護士に依頼すべきかどうかもわかりません。
何もわからない状態ですが、今後どのように進めて行くべきか教えて下さい。
→突然このような悲惨な交通事故に巻き込まれてしまえば動揺することが当然ですが、今後の手続を冷静に進めるためにも、まずは一旦落ち着いて下さい。その上で、今後の流れを説明致します。
まず、お母様には十分な入院治療を受けて頂くと共に、今後残存する可能性の高い高次脳機能障害に対する検査を継続的に受けて頂く必要があります。頭蓋骨骨折及びくも膜下出血を負った場合、高い確率で脳の機能に障害が残存する可能性が高い事から、事故直後から脳の障害の可能性を疑い続けなければなりません。
その上で、身体能力の低下が見込まれる場合には、合わせて要介護認定を受けて頂き、自宅での療養が十分できるよう環境整備を行う必要があります。
頭部外傷の場合、一般的には1年間の治療を要しますので、1年間をかけてお母様のお体に残る後遺障害がどのようなもので、具体的にどの程度日常生活に支障が生じるかを正確に見極める事が重要です。
もっとも、御自身の生活及びお母様の看護や介護に加え、このような正確な後遺障害等級の獲得のための準備活動及び保険会社との交渉は物理的に不可能であり、早期に専門家を入れて手続を進めるべきです。
当事務所は、鹿児島県内でも有数の頭部外傷による高次脳機能障害の解決実績を有しており、その実績とノウハウは十分に存在します。
早期に当事務所に御相談頂くと共に、適切な解決を図るために一緒に戦っていければと思います。