【55】40代の男性が自動車を運転中に、追突事故に遭い、外傷性頸部症候群等の傷害を負い、14級9号の後遺障害が認定された事案
性別・年齢 | 40代 男性 |
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仕事内容 | 自営業 |
事故状況 | 自動車 |
受傷内容 | 頸椎捻挫 |
後遺障害等級 | 14級9号 |
手続 | 示談 |
獲得金額 | 375万円 |
事故発生
依頼人は、自動車を運転中に追突事故に遭い、外傷性頸部症候群等の傷害を負いました。追突した瞬間、依頼人は頭を打ち付けて、火花が出るような衝撃を受けました。
依頼人は、事故の影響で仕事にも支障が出ていたため、保険代理店を経由して保険会社の顧問弁護士を紹介してもらいました。
相談・依頼のきっかけ
依頼人は、保険会社の顧問弁護士に依頼して後遺障害の認定申請や示談交渉をしてもらっていたのですが、後遺障害等級は非該当で異議申立にも否定的でした。
一方、主治医とのコミュニケーションもうまくいっておらず、症状が残存しているにもかかわらずその部分について適正に評価されないまま示談によって終結となりかねない状況でした。
そこで、現状に不満や不安を抱いたため、当事務所に相談に来られました。他の弁護士に依頼している状態で当事務所にて受任することはできないため、前任の弁護士との委任関係を解消したことを確認したのちに、受任することになりました。
当事務所の活動
まず、主治医とのコミュニケーションを円滑にするために、依頼人が誤解している部分を正した上、主治医と医師面談を行って事情を説明し、またカルテの開示まで受けました。医師面談で聴取した事情をもとに、残存症状の因果関係について医学的見地からの弁護士の意見書を作成しました。
一方、前任の弁護士が後遺障害等級の認定申請を行った資料を全て開示してもらい、何が不足していたのかを細かく精査していきました。
当事務所が関与した結果と解決のポイント
不足していた資料を追加提出し、弁護士の意見書まで付して異議申立を行った結果、頚椎について14級9号が認定されるに至りました。
また、依頼人は自営業者で、一般的に休業損害の請求を認めさせるのは難しい中で、以下の金額で示談解決するに至っています。
後遺障害等級の認定申請は初回申請が肝心なのですが、後遺障害に詳しくない者が後遺障害等級の認定申請を行うと、初回申請で不利な証拠を不利な証拠と分からないまま提出してしまうケースがあります。
そうなってしまうと、仮に異議申立をしても認定結果を覆すことは難しいのですが、今回の初回申請は必要最低限の資料を提出しただけで、立証に十分な資料を提出していなかったに過ぎなかったため、初回申請の資料を精査して立証に十分な資料を付け加えました。
また、異議申立の際には鹿児島自賠責損害調査事務所というところが医療機関に医療照会を出すことが多々あり、医師とのコミュニケーションに注意して信頼関係を維持しておかなければなりません。
本来そこも弁護士がやるべき仕事だったのですが、前任の弁護士はそこを十分にフォローできていなかったため、依頼人と医師との間でコミュニケーションを円滑に取れていない状況がありました。
今回、当事務所に弁護士が交代して依頼人と医師との間の認識の齟齬を正して信頼関係を回復させることができたのですが、案の定、異議申立をしたあと鹿児島自賠責損害調査事務所から病院に対して医療照会が出されました。
回答内容については弁護士は全く介入できないため、医師の自由な判断に任せないといけないのですが、医師との信頼関係を維持できていたため、必要十分な回答をしてくださったのだと思います。そして、その回答結果も後押しとなって、今回の後遺障害等級認定に繋がったのだと思います。
当事務所は、交通事故に詳しい弁護士というのは後遺障害に詳しい弁護士と考えています。各損害項目の示談交渉は適切な後遺障害等級の認定が前提にあるからです。
このページをご覧になった方の中で、もしセカンドオピニオンを聞きたいという方がいらっしゃいましたら、一度当事務所にお越しください。依頼中の弁護士との委任関係を解消して頂かないと当事務所が介入することはできませんが、委任関係を解消して頂いた際には真摯に対応させていただきます。
【当事務所のトータルサポートを受けた場合と受けなかった場合の比較】
サポートなし | サポートあり | 備考 | |
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後遺障害等級 | 非該当 | 14級9号 | |
入通院慰謝料 | 80万円 | 92万円 | 1.1倍 |
休業損害 | 55万円 | 104万円 | 1.9倍 |
後遺障害慰謝料 | 110万円 | 赤本基準 | |
後遺障害逸失利益 | 69万円 | 赤本基準 | |
合計額 | 135万円 | 375万円 | 約2.7倍 |
交通事故でお困りの方はグレイスにご相談ください
いかがでしたでしょうか。
弁護士法人グレイスには交通事故に精通した弁護士が複数在籍しており、日々、交通事故に関する研鑽を重ねております。弁護士法人グレイスなら、長年に渡り培った交通事故に関する豊富なノウハウを駆使し、相談者様にとって最適と思われる回答を差し上げることが可能です。
不幸にも交通事故に遭われてしまった方がいらっしゃいましたら、お気軽に当事務所にご相談ください。