交通事故に関するよくあるお悩み
当事務所では毎月たくさんのご相談やお問い合わせを受けており、さまざまな解決策を提示させて頂いております。その中でも、よくあるご質問について、Q&Aとしてまとめました。
少しでも皆さまの不安や疑問を解決する手助けになれば幸いです。ご自身の状況についてもっと具体的に質問したい、という場合は、当事務所までお気軽にご相談ください。
弁護士に依頼するか悩んでいる
- 交通事故被害について弁護士に依頼すると、解決までどれぐらい時間がかかりますか?
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むちうちを発症された方の治療期間は概ね6ヶ月程度です。 スムーズにいけば、6ヶ月で治療期間を終えた場合(=症状固定となった場合)、その日から後遺障害の認定申請をするまで2ヶ月、後遺障害の認定申請をしてから結果が出るまで2ヶ月、結果が出てから示談がまとまるまで2ヶ月から3ヶ月の時間を要します。
したがって、むちうちの方は、事故に遭われてから解決するまで、スムーズにいっても1年の時間を要します。
一方、重傷を負われた方の治療期間は少なくとも1年です。 スムーズにいけば、1年で治療期間を終えた場合(=症状固定となった場合)、その日から後遺障害の認定申請をするまで2ヶ月、後遺障害の認定申請をしてから結果が出るまで2ヶ月、結果が出てから示談がまとまるまで2ヶ月の時間を要します。
したがって、重傷を負われた方は、事故に遭われてから解決するまで、スムーズにいっても1年6月の時間を要します(重傷を負われた方は因果関係の医学的立証という難しい立証をしなければなりませんので、その立証のために、症状固定となってから後遺障害の認定申請をするまでの期間がさらに長くなることもあります)。
長いとお思いになるかもしれませんが、適正な賠償金を得るためには必要な期間です。もしそれよりも早く解決している方がいらっしゃったら、それは適正な賠償金を得ていない可能性が高いです。
当事務所では適正な賠償金を得るために相当な期間を頂いていますが、適正な賠償金でなくてもいいから早く解決したいという方がいらっしゃったら別途対応させて頂きます。
- 交通事故被害について弁護士に依頼すると、費用はどれぐらいかかりますか?
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弁護士費用のページをご覧ください。
例えば、兼業主婦の方が交通事故に遭ってむちうちとなり、治療期間中に当事務所に御依頼頂き、14級9号の後遺障害等級が認定され、治療費を除く賠償金総額が400万円となる方の事案を想定します。
このとき、まず14級9号が認定されたときに自賠責保険会社のほうから後遺障害の保険金(私はよく一時金と説明しています)の75万円が当事務所の銀行口座に振り込まれます。ここから定額の15万円+消費税と10%+消費税を差し引かせて頂きます。そのため、お客様にお振込みする実際の金額は50万円ほどとなります。
次に、この75万円は既払い額として取り扱われ、賠償金総額から差し引かれます。そのため、賠償金総額が400万円の場合、相手の任意保険会社から受け取れる賠償金は400万円から75万円を差し引いた325万円となります。
示談交渉でこの金額でまとまった場合には、325万円から10%と消費税、それから実費だけ差し引かせて頂きますので、280万円超をお客様にお振込みさせて頂きます。
一方、裁判でこの金額でまとまった場合には、定額でお支払いいただくのが15万円から30万円になりますので、325万円から10%と消費税、追加の定額の15万円+消費税、それから実費を差し引かせて頂きますので、270万円ほどをお客様にお振込みさせて頂きます。
なお、弁護士費用特約に加入している方の場合には、LACの基準に則って、弁護士費用特約の保険会社に着手金や報酬金の請求をします。
当事務所の尽力によって、賠償金総額が1800万円を超えるようであれば、弁護士費用特約の一般的な上限である300万円を超える可能性がでてきますので、その際には超過部分だけ賠償金から差し引かせて頂きます。
- 保険会社から、交通事故被害について弁護士に依頼すると時間がかかると言われたんですが、本当ですか?
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別の質問でも申し上げたとおり、適正な賠償金を得るためには、スムーズにいっても1年や1年半といった時間がかかります。
弁護士に依頼して適正な賠償金を得たいというのであれば、時間がかかるのは当然です。
なぜならば、交通事故によって発生した損害の賠償を求めるとき、その主張責任や立証責任は被害者側にあるため、被害者側で入念な準備をしなければならないからです。
一方、適正でなくてもいいから早期に賠償金を得たいということであれば、弁護士に依頼してもさほど時間はかかりません。
身の回りに交通事故被害に遭った方がいらっしゃって、その方が数ヶ月で賠償金を受け取ったのであれば、仮にその賠償金額が一定の金額に達していたとしても、おそらくそれは適正な賠償金ではありません。
適正な賠償金を得るためには、被害者側で相応の努力をしなければならないのです。
- 保険会社から、交通事故被害について弁護士に依頼すると費用ばかりかかると言われたんですが、本当ですか?
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これは嘘です。
よほど軽微な事案でない限りは、弁護士に依頼して弁護士費用を差し引いた残額と、弁護士に依頼しないで本人が受け取った賠償金とを比較した場合、前者のほうが高くなることが多いです。また、弁護士費用特約が使えるのであれば、弁護士費用特約の保険会社が弁護士費用を負担してくれます。
もし保険会社から提示された賠償金にわずかでも疑問を抱かれたら、一度弁護士に相談してみてください。
当事務所では、初回相談は無料にさせて頂いておりますし、事前提示があった場合には事前提示の金額から上昇した分を経済的利益として報酬金を定めさせていただいております。
そして、仮に、弁護士に依頼して弁護士費用を差し引いた残額と、弁護士に依頼しないで本人が受け取った賠償金とを比較したところ、後者のほうが高くなるのであれば、当事務所ではご依頼はお受けしておりません。
そのまま示談したほうがいいのか、弁護士を頼んだほうがいいのか、適宜アドバイスさせて頂きますので、一度ご相談にお越しいただければと思います。