【54】40代の女性が自動車を運転中に、玉突き事故に遭い、外傷性頸部症候群等の傷害を負い、併合14級の後遺障害が認定された事案
性別・年齢 | 40代 女性 |
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仕事内容 | 兼業主婦 |
事故状況 | 自動車 |
受傷内容 | 外傷性頸部症候群 腰椎捻挫 |
後遺障害等級 | 併合14級 |
手続 | その他 |
獲得金額 | 372万円 |
事故発生
依頼人は、自動車を運転中に玉突き事故に遭い、外傷性頸部症候群等の傷害を負いました。依頼人は玉突き事故の真ん中にいたのですが、追突の衝撃を止めきれずに前の車両にも追突し、頸部が大きく過屈曲過伸展を引き起こしました。
依頼人は、目や耳、鼻や歯にも支障が出ていて、治療のサポートも必要な状況でした。
相談・依頼のきっかけ
依頼人は、知人の紹介で当事務所に相談に来られました。
受傷からあまり日が経っていなかったのですが、その時点で様々な症状が出ていたため、各症状について通院候補の病院を提案差し上げる必要があるとともに、休業損害の交渉も必要な状況でした。
依頼人にとって、治療に専念しながら保険会社と交渉をして安定した治療環境を整えることは過大な負担であると判断し、弁護士費用特約もついていたため、その場で当事務所にご依頼いただくことになりました。
当事務所の活動
まず、各症状の治療のために、いくつかの病院をご提案しました。もちろん、そのまま各病院に通院できるわけではないため、まず医師の見解を仰いでもらい、紹介状を書いていただけるのであれば、紹介状を書いてもらって相手保険会社の許可を得て、各病院に通院してもらうようにしました。
また、休業損害に関しては入金がなければ日常生活がままならないため、対応の悪い保険会社ではありましたが、根気強く交渉を続けることによって、休業損害としてではありませんでしたが、何とか治療期間中の入金を全て確保することができました。治療期間は9ヶ月ほど続きました。
一方、後遺障害等級の認定申請に関しては、症状が多岐にわたりすぎていて、誇張表現と捉えられてかえって非該当となってしまわないように、細心の注意を払って立証作業を進めていました。
当事務所が関与した結果と解決のポイント
細心の注意を払って立証作業を進めた結果、後遺障害等級は無事に併合14級が認定されました。
一方、示談交渉については、相手保険会社が全く折り合わなかったため、早々に交通事故紛争処理センターを活用する方向に切り替えました。相手保険会社は交通事故紛争処理センターの手続が開始になっても全く折り合わず、同センターも対応に苦慮していたようでしたが、結果として、受傷日から3年が経過する前に、当事務所の要望がほぼ通る内容で、紛争解決するに至っています。
相手保険会社によっては、または相手保険会社の担当によっては、治療費の立て替え払いを早々に打ち切ってきたり、休業損害の支払いを渋ったり、示談交渉に応じなかったり、フラストレーションを溜める場面がよく生じることがあります。また、保険会社は会社という組織なので、弁護士が介入しようがしまいが渋い対応をしてくることがあることに変わりはありません(被害者本人が交渉するよりも渋い対応をしてくる場面は少ないですが)。
今回の保険会社はまさにそのような保険会社で、治療費を3か月で打ち切ろうとしてきたり、休業損害を払い渋ったり、示談交渉に際して折り合いをつけられる金額を提示してこなかったりしていました。
当事務所は常に戦う姿勢を崩すことなく、治療費の支払いを9ヶ月近くまで確保し、休業損害の内払もその都度対応させ、示談交渉についても折り合いがつかないと見るやすぐに次の手続きに移っていました。
もちろん、この件のようにうまくいく事例ばかりではないのですが、当事務所では依頼人の利益のために、相手が不当な対応をすれば戦うことも厭いません。その容易に妥協しない姿勢が、この件もそうですし、他の案件でも実を結んでいるのだと思います。
このページをご覧になった方の中には、保険会社の提示金額に納得ができないという方もいらっしゃると思います。そのような方は是非一度、当事務所にお越しください。
【当事務所のトータルサポートを受けた場合と受けなかった場合の比較】
サポートなし | サポートあり | 備考 | |
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後遺障害等級 | 非該当 | 併合14級 | |
入通院慰謝料 | 110万円 | 110万円 | 赤本基準 |
休業損害 | 37万円 | 73万円 | 1.9倍 |
後遺障害慰謝料 | 110万円 | 赤本基準 | |
後遺障害逸失利益 | 79万円 | 赤本基準 | |
合計額 | 147万円 | 372万円 | 約2.5倍 |
交通事故でお困りの方はグレイスにご相談ください
いかがでしたでしょうか。
弁護士法人グレイスには交通事故に精通した弁護士が複数在籍しており、日々、交通事故に関する研鑽を重ねております。弁護士法人グレイスなら、長年に渡り培った交通事故に関する豊富なノウハウを駆使し、相談者様にとって最適と思われる回答を差し上げることが可能です。
不幸にも交通事故に遭われてしまった方がいらっしゃいましたら、お気軽に当事務所にご相談ください。